普段食べている鶏肉の意外な基礎知識
食肉の中でも家庭の中で食べられる頻度が多いのが鶏の肉です。価格が安いというのが一番の理由ですが、牛や豚に比べて味や香りの癖が少なく、いろいろな料理に使えるというメリットもあります。この傾向は日本だけでなく世界的にも見られ、世界中で愛されている食肉なのです。
鶏の歴史に関する基礎知識は興味深いものがあります。現在の鶏の原型となる野鶏は、すでに紀元前5,000年ころには存在していたとされていて、インドや中国で飼育されていた形跡があります。日本に鶏肉が伝わったのも、かなり古くすでに4世紀から5世紀の間には大陸から来ていたとされています。そして、奈良時代には鶏の肉を干して保存食としていたことからも分かるように、いろいろな調理法がすでにできていました。
この原型となる鶏は、赤い羽根の色をしていて、これが現在の「にわとり」と呼ばれる基になったとされています。昔はちょっとくすんだ赤色のことを丹(にわ)と呼んでいましたので、これが赤い色の鳥、つまり「にわとり」としてよばれるようになったのです。
現在日本にはたくさんの種類の鶏がいます。というのも、鶏は世界中でかなりの交配がなされていて、肉質が柔らかいもの、成長が早いもの、肉の味が強いものなどを目指して品種改良が進められたからです。普段スーパーで買っていると鶏肉の違いというのはあまり気にしませんが、実は相当数の種類があって、それぞれに味わいや肉質が異なります。焼き鳥屋さんなどの、鶏肉をメインとするお店では、こうした種類の違いを前面に出していますので、種類ごとに試してみるのも面白いでしょう。
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