全国の地鶏の種類にはどんなものがある?
日本古来の在来種の血統を受け継いでいる鶏を、特に地鶏と呼んでいます。もともと日本独自の在来種としては38種が認められていますが、そこから一代交配をすることによって、いくつものブランド地鶏が誕生しています。全国いろいろな地方にありますので、それぞれの種類の良さを知ってぜひともその味を試してみたいものです。
たとえば有名なところでは「比内鶏」があります。秋田県が主な飼育場所となっていて、純粋種は天然記念物に指定されています。天然記念物ということもあって、純粋種は食べることができず、一代交配したものが食用として流通しています。比内鶏は肉の味が濃く、特に脂身の味わいと香りが素晴らしいというのが特徴です。また、しっかりとした歯ごたえを持つ肉質ですが、煮過ぎたとしても硬くならないという良さもあります。そのため、鍋や煮物に向いていて、秋田名物のきりたんぽ鍋には欠かせない鶏肉となっています。
「名古屋コーチン」もしくは「名古屋種」と呼ばれる鶏もかなり知名度が高いブランドです。締まりのある肉質とこくが強い旨みが特徴となっています。そのため、肉そのものを食べるのはもちろん、上質のスープが取れるということでいろいろな料理に使われています。また、味わいが深いため刺身として食べられることもあります。地元の郷土料理としては「かしわのひきずり」と呼ばれるものがあり、すき焼きのようなスタイルでいただくことができます。肉の味が濃いので、濃いタレとぴったり合った後を引く鍋です
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