鶏のトサカの役割って?
鶏の見た目上の特徴の一つとしてトサカがあります。この部分は、肉瘤と正式に呼ばれるものです。ここには他の場所以上に毛細血管がたくさん張り巡らされていて、そこに血液が通っているため赤く見えるのです。赤いのは皮の色ではなく、血の色ということです。
どうしてこの部分があるかということですが、一つには体温を発散するという役割を果たしていると考えられています。毛細血管がびっしりと張り巡らされていますので、そこに血液が通り、外気に触れることによって体内の温度を下げることができるのです。皮が薄くより血管と外気の距離が短いので、効果的に体温の調整ができるというメリットがあります。
もう一つの理由はメスへのアピールと言えます。もともとトサカは、オスの方が大きいですし、メスの中には付いていない種類も多くあります。そのため、オスとしてのシンボルマークになっていると考えられているのです。実際に、トサカが大きい方が立派なオスと見なされることになり、メスをより惹きつけるものとなります。ライバルのオスとのケンカでは、この部分の大きさによって威嚇する強さが変わってきて、より強いオスとしての象徴としても機能しています。
こうした役割を持つ興味深い部位で、それほどメジャーではありませんが料理にも使われることがあります。独特のコリコリとした食感があって、歯ごたえよく食べられるのが特徴です。また、ゼラチン質もありますので、ゆでると独特の柔らかさがあります。
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